工場レポ☆生コン製造 Vol.2
こんにちは。先週に引きつづき、石田生コンクリート試験室から中継です。朝一番出荷前に行う工程品質試験の様子です。コンクリート温度、スランプ、空気量、強度の試験を行います。まずは生コンの柔らかさを測るスランプ試験です。先程、出荷前に生コン車から一部取り出した生コンを、この円すい形のスランプコーンという容器に手順どおりに詰めていきます。その後コーンを静かに垂直に素早く引き抜く!と・・・生コンの柔らかさに応じて頂点部が下がります。この下がった長さがスランプ値で、10㎝下がればスランプ10㎝の生コンというわけです。今回お客様からの指定スランプは12cm±2.5㎝の範囲内が必要で・・合格です。次はコンクリート中に含まれる空気量を測定します。空気の量が多すぎるとコンクリートの強度が低くなるので慎重にチェックします。このメーターのついている容器に生コンを詰めて・・シュッシュッシュッシュッ!!と空気圧力をあげて針をいったん0値までもっていきその後、解放させる~~と・・コンクリート中の空気量を測定できます。出荷前の空気量は4.5%+0.5%±1.5%が合格値となり、4.3%で合格です。そしてコンクリートの強さを確認する圧縮強度試験の準備です。3本1組で今日から数えて、1週間目と4週間目に強度試験を行うため、6本の供試体を作っておきます。
2日目にこの上に水を張ってすわせて、その日の夕方にセメントペーストを塗って平らにして蓋をします。
そして翌日の3日目の朝に型枠から取り外し、その供試体を20±2℃の水槽で水中養生します。他の工事現場の試験分も作成中です。それぞれの現場の1週目試験用、4週目試験用が水中養生中・・♨
そして、1週目と4週目に水中から取り出して、この大きな圧縮機で本当に計画通りの強度になっているかどうかを試験します。この測定機械で上から圧力をかけて供試体が破壊するまでの強度を測定します。圧力をかけると、赤い針と黒い針が同時に動き出し、少しでも供試体が破壊した時点で黒い針だけが戻ります。そして、赤い針が強度を示しています。この一通りの試験は朝1回、昼1回出荷前にします。こうして、いろんな角度からの確認や試験によって、生コンの品質が確保されているのですね。
いっぷく